町田市ラグビー協会

会長挨拶

ご挨拶

安藤源照
町田市ラグビーフットボール協会
会長 安藤源照

私は長年にわたり教育指導行政に携わって来ましたが、青少年の育成という観点からいくつか思うところがありました。その一つは、教育方法です。教育方法には、知識伝達型授業(知識注入)に対し対話型授業や問題発見・課題解決型授業(能力開発)があります。それぞれ方法として狙いとするところが違うわけですが、考える力を高めるためには後者が重視されます。

教室の外が中心になるスポーツでは、後者の方法はどうなっているのでしょうか。指導者の指導はもちろん重要ですが、注入型の指導者中心の指導が見受けられます。指導者の指導どおりにすれば技術の上達や競技で「勝つ」という点で成果が見えやすいからかもしれません。しかしそれだけでは、<持続的に成長する>という点では限界があります。

後者の方法にコーチングという考え方があります。もともとはスポーツの世界の言葉で、人材育成の方法としてビジネスの世界でも使われています。個々人が成長するために、この'コミュニケーションを通じて自ら考える力をつけ、自ら成長する'ことは、あらゆる分野で重視されています。 私たちは、ラグビーという場を通じて自ら考え、成長する力をも身につけてほしいと願っています。

ところで、これまでも多くの関係者のご協力の下に、ラグビー普及を本協会の使命として活動を続けてまいりましたが、町田市ラグビー協会は1996年に設立されてからいよいよ20周年を迎えようとしています。このような節目の年を迎えるに当たり、日本で開催される2019年のワールドカップや2020年の東京オリンピックをラグビー普及の好機としてとらえ、町田市にこの競技会場やキャンプを誘致するための活動を昨年来始めております。ラグビーに触れる楽しさを多くの方に知っていただくため、今後とも関係各位の一層のご支援をお願い申し上げます。

2014年9月吉日